電源や人間の操作なしで原子炉の安全を確保するにはどうすればよいか
受動安全炉とは、原子炉が異常な状態になったとき電力や人間の操作がなくても自律的に安全な状態にすることができる原子炉です。たとえば原子核の熱振動、物資の膨張や沸騰、熱伝導、放射、対流といった基本的な物理現象のみを用いて異常発生時の原子炉の停止や停止後の崩壊熱の除去をします。小原研ではこのような原子炉の研究を行っています。(図は小型の高温ガス炉を地中に設置し、熱伝達、放射だけで停止後の崩壊熱が地中に放出される様子の解析結果。崩壊熱が地中に放出され燃料の最高温度が制限値の1600℃を超えないことがわかる。Dwi Irwantoの博士研究から)
コメント