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  • 執筆者の写真小原 徹

臨界事故とは何か

原子炉以外の場所で核分裂の連鎖反応が起きる事故を臨界事故といいます。

原子炉以外の場所で核分裂連鎖反応が起きてしまう事故を臨界事故といいます。核燃料の製造工場や核燃料の貯蔵庫などではこのような事故が起こらないように厳重な管理をしています。このような事故がおきると核分裂が無限に発生して大爆発を起こすと思っている人が多いようですが、実際にはそのようなことは起きません。核分裂の発熱により核燃料の温度が高くなると核分裂連鎖反応がおきにくくなる作用が働き核分裂連鎖反応は自然に止まります。福島第一原子力発電所の炉心が溶けたことによって発生した燃料デブリでは現在核分裂連鎖反応は起きていないと考えられています。小原研では、燃料デブリ取り出しの際に万が一にも臨界事故を起こさないための研究とともに、万一起きてしまった場合にどのような現象が起きるか解明し作業時の安全対策を万全にする研究も行っています。(図は燃料デブリの仮想的な臨界事故の解析結果例。Delgersaikhan Tuya博士研究から)

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